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常識を超えた「コナラ」


石川家のコナラ


 樹木葬墓地の里山は、アカマツ、アカシデ、カスミザクラ、ウリハダカエデ、ヤマモミジなど多くの樹種が混在する雑木林だが、これらを数で圧倒しているのはコナラである。
 あまりにも多いので、ナラ類でも数が少ないミズナラを応援したくなる。それだけでなく、高いところにある枝のなめらかな葉を通し、柔らかな日光が木漏れ日となって差す様は、とてもコナラの敵うものではない。この地区には低地ブナの大木が生えているところが数カ所有るので、かって、この辺はブナとミズナラの混在林が極相林だったのだろう。
 本を見ると、コナラは樹高15m直径60cmくらいまでで、大木は見られずと書いている。一方、ミズナラは、樹高30m直径2mになると書いてあり、そのことは雑木林に入ったことのある人なら、皆、体験的に知っている。それ故に、コナラは格別注意を払われない木となっている。
 ところが、知勝院(樹木葬墓地管理棟)下の久保川沿いの道路を500mほど西へ上った石川家(知勝院を出て3軒目)のコナラは別格で、推定400年の大木である。コナラの適地にある程度大きくなっていたものを、石川家が、代々、ご神木として大事にしてきたのでこれほどになったのだろう。是非、一見することをお勧めする。



長倉山 知勝院
〒021-0102 岩手県一関市萩荘字栃倉73-193